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2007年07月26日

フラメンコお役立ち情報 フラメンコ・ソフトの選び方

Posted by イガ at 18:20

フラメンコお役立ち情報 フラメンコ・ソフトの選び方

「フラメンコに興味はあるけれど、いったい何を聴いたら良いのでしょう…」

そんなあなたのためのフラメンコ・ソフト選びの道しるべです。

身もフタもない言い方をすると「何でもいいから片っ端から聴け」だと思います。いろいろ観たり聴いたりしているうちに自分の方向性が見えてきますからね。

とはいえ「身銭を切って手に入れるならハズレは避けたい」と思うのが人情です。汗水流して働いたお金を払うのですから、なるべくお気に入りを手に入れたいですよね。というわけで失敗しないフラメンコ・ソフトの選び方になります。

まずフラメンコ・ソフトにはどんな種類があるのか把握しましょう。自分にとって必要なソフトなのかを判断するのに役立つと思います。今回はフラメンコ・ソフトの分類分けを試みました。


ソロ・アルバム
カンテの場合は基本です。踊り唄もここから広まるものが多いです。唄い手(と伴奏者)の地域性が出る場合も多いと思います。ギター・アルバムは音楽的な好き嫌いを目的に聴けばいいと思います。ソロ・アルバムを買うのはベーシックな買い方と思います。気に入れば次回は同じ人のアルバムを買うという広がりが発生します。


ライブ、テレビ、タブラオ、舞台
ライブ録音、テレビ、タブラオ、舞台のDVDなどは生きたフラメンコが勉強できる格好の素材と思います。特にテレビやタブラオの映像は曲種毎のフラメンコの進行や構成を理解するのに大変役立つと思います。伴唱、伴奏を覚えたい人は特に重宝するはずです。舞台はいろいろですが、演劇・ミュージカルの分類に入るものが多く、フラメンコとかけ離れたものもあるのでその辺を考慮に入れて検討しましょう。


アンソロジー、ベスト
過去のアーティストのものをアンソロジー、生きているアーティストの場合をベストと呼ぶような気がします。美味しいとこ取りなので興味のあるアーティストで、かつそのアーティストのソロ・アルバムをあまり持っていない場合は買っても良いかもしれません。アンソロジーの場合は、現役アーティストが過去のアーティストの唄を自分が唄ったものがあり、これは完全なオリジナルなので見逃さないように注意が必要です。伝統を重んじるフラメンコではアンソロジーはかなりメジャーなジャンルです。


コンクール
大きなフラメンコ・コンクールでは受賞者のパフォーマンスを録画、録音しています。ビエナルとかヘレスのギター・コンクールとか、ラ・ウニオンとか…。新人からベテランまで、そのソフトでしか聴けない演奏ですのでファンは要チェックでしょう。


映画、サウンド・トラック、ドキュメンタリー
映画の場合、フラメンコをエンターテイメント化したものと、ドキュメンタリー的なものがあります。フラメンコそのものがテーマのもの、アーティストの伝記的なもの、ヒターノの文化・風習を扱ったもの、舞台を映画化したものなどがあり、レンジが広いので初心者が惑わされやすいジャンルだと思います。もちろん映画が気に入ればサウンド・トラックを買う価値はあります。


教則、レッスン
このジャンルは言うまでもなく「教材」になります。踊りやギターの教則ビデオからスタジオの自主練習で使えるCDなどたくさん出ていますので、目的にあったものを買えば良いでしょう。ちなみにギターものの「La Guitarra Flamenca」シリーズは出演者が一流なので鑑賞用として買う価値があると思います。練習用に「Solo Compas」シリーズも良く使われていますね。


曲種別
フラメンコ特有のリリース方法です。特定の曲種のみを収録したもので、ブレリアだけ、セビジャーナだけ、タンゴだけなどで構成されています。特徴としてはカンテ・フラメンコにおいて亜種の多い曲種が多いと思います。ブレリア、タンゴ、セビジャーナ、ルンバなどがそれで、曲種のスタイルが多岐にわたるのでこの形態が有効になります。演者毎の違いなども聴き所です。単なる過去の寄せ集めのものから、すべてがオリジナルのものもあります。


土地、血族もの
ヘレスやセビージャなどの土地のフラメンコをテーマに絞ったもの、また著名なフラメンコ・ファミリアの録音などがこのカテゴリーです。結構マニアックな部類ですが、逆に面白いところでもあります。是非とも買うべきものが多いのもこのジャンルの特徴です。


企画もの
町のレコード屋さんに置いてあるものの多くがこの部類です。タイトルが「フラメンコ」とだけなっていて、広く浅くフラメンコを楽しむためにチョイスされた録音になっている場合が多いです。しかし解説が詳細だったり、レトラと和訳付きだったりと意外と侮れないものもあります。


シリーズ、セットもの
過去の偉大なアーティストのアルバム全巻セットやスペイン国営放送のDVD化シリーズなどがあります。前者はまったくの初心者でなければ重複することがあります。ただし特典が付くことが多いのでマニアの方は迷うところでしょうか。後者は白黒映像のものから最近の美しい画質のものまで何種類かシリーズがあります。カンテを紹介するものが多いかもしれません。CDでも過去の有名カンタオールばかりをシリーズ化したものなどがあります。シリーズものはバラでも買えますが、セットものは値段が高くなるのが頭を悩ますところです。


考察めいた何か
例えばあなたが伴唱を覚えたいとして、アントニオ・ガデスの映画を観たところであまり役には立たないはずです。でもカンテの伴奏を習得しようとしてカマロンのソロ・アルバムを選んだとしたらそこそこ有効だと思います。といった感じで目的に見合ったチョイスは必要じゃないでしょうか。

冒頭でも述べましたが、基本的に「全部聴け」なので近道はないように思います。しかしある程度ジャンル分けすることで混乱せずに目的に見合ったソフトを選ぶことは可能と思いますので参考にしてください。

ちなみに「後で買えばいいや」とか思ってると廃盤になったり入手不可になっていたりすることが多いので、見つけたら即買いが基本だと思いますよ♪

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