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2008年03月06日

フラメンコ・ギターCD デ・ミ・コラソン・アル・アイレ(De mi corazón al aire)/ビセンテ・アミーゴ(Vicente Amigo)

Posted by イガ at 22:01

フラメンコ・ギターCD デ・ミ・コラソン・アル・アイレ(De mi corazón al aire)/ビセンテ・アミーゴ(Vicente Amigo)

ビセンテ・アミーゴ(Vicente Amigo)のデビュー・アルバム、デ・ミ・コラソン・アル・アイレ(De mi corazón al aire)です。ビセンテ・アミーゴはセビージャ生まれのコルドバ育ちです。妖艶なフラメンコ・ギターは師匠マノロ・サンルーカル(Manolo Sanlúcar)の影響なんでしょうか。

1995年、フラメンコ・ギター:ビセンテ・アミーゴ、唄:チャロ・マンサーノ(Charo Manzano)、ホセ・メルセー(José Menece)、サパテアード:ハビエル・ラ・トーレ(Javier la Torre)、濱田滋郎氏の日本語解説付き。

De mi corazón al aire我が心を風に解き放てば
ビセンテ・アミーゴ

曲名リスト
1. 我が心を風に解き放てば
2. シリアの王国
3. ヒターノ,パコ・デ・ルシア
4. モレンテの肖像
5. マエストロ・サンルーカル
6. 月の小径(フアン・アビチュエラに捧ぐ)
7. モラオの面影
8. ティオ・アランゴ

新世界です
このデ・ミ・コラソン・アル・アイレはとても刺激的で、既存のフラメンコ・ギターとは違う新しい解釈だと思います。コンパスとか調とか土台はフラメンコなんですが、コンパスの捉え方とか音の使い方で「進化」を感じます。

ジャズとかフュージョンなど他の音楽をフラメンコに取り入れるというコンセプトではなくて、あくまでビセンテのクリエイティブが貫かれています。

これをモデルノと言ってしまうと斬新で前衛的さが目立つイメージなのですが、ビセンテのフラメンコ・ギターはモデルノとは違う新しい世界観を持っていると思います。これってかなりスゴイことだと思うんですよね。


演奏以外もいけてます
ビセンテ・ワールドを強調して書きましたが、演奏技術が素晴らしいのは言うまでもありません。映像などを見るとビセンテはとても指が長いようなので「おいおい、そこ小指じゃ絶対届かないよ」てなファルセータも楽チンみたいです。

ビセンテはフラメンコ・ギターの伴奏や公演など演奏の仕事以外にプロデュースの仕事にも取り組んでいて、今までのフラメンコ・ギタリストとは少し毛色が違う存在なんじゃないかなと思います。

今はどうか知りませんが、当時は王子様風ビジュアルも話題だったみたいです。しゅっ、としてるよね。


出る杭は打たれるけれど
ビセンテ・アミーゴみたいな新しい仕事をする人は叩かれることも多いと思うのですが、やはり当時「あんなのフラメンコじゃねぇ」的なアンチ・ビセンテ評を耳にしたことがあります。

フラメンコは新しいものと古いものが混ざって今の形がありますし、今後もきっとそうでしょう。パコ・デ・ルシア(Paco de Lucía)も「右手に伝統、左手に革新」とか言ってた気がします。

新しいものを受け入れるフラメンコの世界では歓迎されるべき逸材っすね。


先人へのオメナヘ
ただ新しいばかりじゃナンですが、このデ・ミ・コラソン・アル・アイレはビセンテ・アミーゴが尊敬する先輩フラメンカへのオメナヘになっています。

各曲のタイトルにはパコ・デ・ルシア、エンリケ・モレンテ(Enrique Morente)、マノロ・サンルーカル、ファン・アビチュエラ(Juan Habichuela)、マヌエル・モラオ(Manuel Morao)などビセンテが影響を受けた先輩たちの名前が付けられていて、彼らが得意としたパロになっているみたいです。

ちなみにエンリケ・モレンテはグラナダの名カンタオールでエストレジャ・モレンテの親父、ファン・アビチュエラも同じくグラナダの名門フラメンコ一族で弟がペペ・アビチュエラ(Pepe Habichuela)でケタマ(Ketama)のアントニオ・カルモナ(Antonio Carmona)とファン・カンボリオ(Juan Camborio)は息子、マヌエル・モラオはヘレスの名門一族で甥っ子がモライート(Moraito)です。

途中ホセ・メルセーとチャロ・マンサノがちょこっとだけ唄っています。ホセ・メルセーはサリーダだけですがいい感じですね。

ここらへんのことは濱田滋郎氏の解説にも書いてあります。


というわけで、
発売当時はかなり話題だったと記憶しています。

タイトルのデ・ミ・コラソン・アル・アイレ(我が心を風に放てば)はビセンテ・ワールドのお披露目という意味だと思うんですが、細かいところまで計算されているとこは才能だなぁ、なんて思いました。

今でも愛聴盤の一枚です、オススメ。

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ビセンテ・アミーゴのCDいろいろ

管理人の、今日のひとこと 『メガにぎり』

昼は自分で作ったおにぎりを持っていくんだけど、これが入れ物のふたが閉まらないくらいデカイのでまわりの失笑を買ってるみたい。でも手作りっていいよね。具はうめぼしオンリーっす。

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